人として生きていくために

京都グラフィー2018@丹波口 京都市場旧倉庫

京都市西院の地下BARにて尊敬する仲間たちと夜を明かす。正確に言うと終電ギリギリのところ顔だけ出そうと想ったら帰れなくなったから朝までいたという方が正しい。けどそこでは、それほどの会話が飛び交っていた。

手作りの店内でははじめましても久しぶりもぶつかり合って、いつの間にか「この時代」で僕らが「人として」生きていくために必要なことを語っていた。

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いつの間にか無くなった終電と朝までしゃべり場

朝4時に食したオール明けの王将本店(左からふつう、ヨクヤキ、両面)

去年のインド洋上を共にしたフォトジャーナリストと、何でも話せる世界一のジャグラーをはじめ、京都で毎年ロックフェスを主催するミュージシャン、日本全国を渡り歩いてきた愛深き変人などで、四つのソファーと酒瓶が置かれた味のあるテーブルを囲む。

来月京都の南丹市で行われるグレートラックフェスの打ち合わせも兼ねていたのか知らんがとにかく落ち着いたミーティングなんて全然してなかった笑

久しぶりの再会はいつも互いの近況とニュースの話題だ。今回、歴史的な南北首脳会談を目の当たりにした僕らはその話を肴にアジアから、東京から出張でこっちへ来た佐藤慧がついこの間まで訪れていた中東までの話に繋がった。

在日として涙が止まらなかったと言うちゃんへんは、僕らが知り得る以上の背景を熱弁してくれた。この間、韓国と北朝鮮は38度線を境に緊張状態を続けていたが、これはあくまで休戦中という面目の元、まだ終わらぬ戦争のさなかにいたということになる。あらゆる在日の人々をはじめ多くの知識人たちは「自分が生きている間に終戦はない」と諦めていた。例えて言うならパレスチナとイスラエルに近いのかも知れないほど難しく、ベルリンの壁ほどの高い壁が38度線には存在していた。

それがだ。終戦も南北の行き来すら可能にするほどの見通しをもってして和解されたのだ。2011年アラブの春以来の衝撃。それは歴史が動く瞬間で、この裏では様々な人々が動き続けたドラマがあったことだろう。そして立場がないのは日本だ。今まで散々プロパガンダで恐怖に陥れてきた「クレイジーな暴君」や「仮想敵」がいなくなる。むしろ今までテロリストと呼ばれていたパレスチナのアラファトやロシアのゴルバチョフだって(もっと言えば米国大統領も)ノーベル平和賞をもらうほどの英雄に変わっている。創立以来憲法改正を目的とする自民党はどう出るのか。

世界で起きているほとんどの「戦争」と呼ばれるもの。それらはここ数十年、いや数百年争い続けてきたアメリカとロシアの代理戦争で出来ている。両大国を支える軍需産業のため、争ってもらわなければ困るからだ。日本はそれに乗っかる。けれど、結局今回のことだって日本は蚊帳の外に追いやられた。何かがアメリカへのこび。これでは何もならない。

ただ僕個人としても感動が響くこの象徴的な笑顔と握手は、米国オバマとキューバのラウル・カストロ議長に匹敵する革命的な出来事となった。あとはパレスチナの分離壁が壊れたら世界は加速度を増して変わっていく。

そう。残るポイントといえば、やはり中東なのだ。

アジアと中東。ぼくとあなた

はっきり言って書けることさえ限られる世界の闇のオンパレード。

日本だけでなく志有るジャーナリストの共通点はその情報開示の難しさだ。何処にもそこにある事実をクリアにさせる報道機関はもはやない。

ただただ僕の弟分は珍しく下を向きながら拳に塚らを込める。

「僕の隣で、人が死んでるんすよ・・・」。

あれだけバイタリティ有る言葉を使いこなして人に伝えてきたか彼がその言葉だけを涙をためて連呼する。これが世界の現状だ。

シリア、イラク、そしてパレスチナ。これらの中東地域へ今年に入って行き来している現実はなかなか整理できなくて当然だろう。心も頭も高く持っている彼だからこそ、それはとてつもなく伝えがたい目の前の真実なのだ。

僕らを含めた世界はこれらの現状に対して未だ打破出来ずにいる。もしくは目に見えない力が働いていたとしても、そこで暮らす人々の日常は不条理に奪われている。そういうことすら報道無しでは知るよしもないが、僕が現地の人間なら「何で世界はどうにもしてくれないんだ」と絶望するかもしれない。そうやって世界からは自由が奪われていく反面、僕らの国もまた、自分でいっぱいいっぱいになりがちなのだ。

そのあげくが「自由になにやってもいいよ」と言われて切羽詰まるこの国の自殺である。

この話になるとみんなの目が変わった。それまで話しについて行けなかった若者も鋭い目つきで意見を上げてくる。「別に自殺が悪とかではないと想う」。

勿論、やりたいことが特にないのに無理矢理選ばなければいけない「自分探し」なんていらない。

僕が言いたかったのはただ一つ。「みんなこういう世界があるということを知らないだけ」なんだ。若い娘さんは言った。「知らないほうがよかったってこともありますよね」と。

正解不正解、本当のことも真実もない。それも含めてそこで懸命に生きる人たちのつくるセカイなのだ。じゃあどうしたら豊かなセカイと人を創れるんだろうと、それぞれの経験を混じり合わせて夜を更かした。

世界と日本を飛び回る尊敬する妹の写真展@大阪

僕らに出来ることとやりたいこと

ここでは終電も始発もあるけど、まるで船みたいな感覚だった。

決して約束したわけではなく、偶発的に出来た必然の空間。そのとき奇跡的に空いていた王将本店と、僕と最寄り駅が同じで車で出来ていた方の同席。

次の日も打ち合わせのために会ったちゃんへんは、「昨日徹夜したおかげでまたおもしろいものが生まれそうな会になりましたね」とギラついていた。本当に頼もしい仲間を持った。

どんな著名人も大概誰かが繋がっている。会えない人なんていないコミュニティ。

国とか、国籍とか、有名無名も団体も、ジャンルなんて関係ない空間。

ここで100人規模で集まるのではなく、それらを繋げて数万人規模で人が求めてくるほどのものをつくりたい。

そんな野望が本当に実現したなら、多分それらの声や想いはセカイを変える。

まずは自分で、隣の人。そして見知らぬ思いで煮えたぎってた人まで手が届くように、僕らはこんなにクソッタレで素晴らしいセカイの中、仲間と秘密基地で作戦会議を開くのだ。

そんな夢みたいな現実を創るために「エナジー」を解放せよ!

キューバリブレ(キューバに自由を!と名付けられたラムのコーラ割り。これはノンアルコールだけど)なぜこんなに熱いバージョンが日本限定・・・。これについてはまた後日語りたい。

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