未成年が抱える葛藤

改札を降りると桜のつぼみが枝を賑わせた雨の中、一件の携帯が鳴った。

「ぐすっ、、うっ・・・うぅ、、。・・・・けんさん」

雨音にも負けない涙声が聞こえてドキッとする。

数日前彼女からの勝負宣言を聞いていたので大体内容は察した。

まわりのみんなも自分も、どうしても愛せなくてこの世を憂いていた少女が、ようやく見つけたやりたいこと。それに対して断固反対する何かとぶつかってきた親との向き合い。ここ何年も意地を張って閉ざしてきた重い扉。学校も辞めた。けど、認めてもらえるようにと通信に編入し、金髪のロングヘアーにうねりを効かせ、先日見事卒業も果たした。

すると、念願の夢に向かってのお許しを得たという報告だったのだ。

雨雲覆う空の下、一気に晴れ上がる胸の内にこちらも全開の笑みを含んだ高鳴りを跳ね返す。

よかった・・・。本当に良かったな。

それにしてこの国はコミュニケーションもさることながら、特に親の許可が必要となる「未成年への縛り」が本当に強い。

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未成年の壁

僕が先述した彼女の年の頃、学校からも解放され、頭と眼の色も緑色に染め、タバコを咥えてLIVEをし、行きたいところに向けて車を乗り回したものだ。ようやく全て自由に選べる。

僕らのやりたかったことなんて所詮その程度のもんだったが、昔から変わらないものは若者と大人の違い。

エジプトで見つかった何千年前の壁画にだって「最近の若者は」という言葉が刻まれていたそうだ。

その「大人」のボーダーラインは様々だろうが、法的や様々な面においても常につきまとうどうしようもないこと。僕は長男だったし、大人の方々との交流が少なかったせいか、そこまで窮屈に想ったことはないが(強いて言えば喫煙くらいか)、最近よく関わるようになった未成年からは、いつもその葛藤に向き合わされる。

「またまだ未成年だからダメですか・・」

この問いに対して、何度絶句させられたことか。

全ては周りの大人との相互関係。これが現代コミュニケーションの鍵だろう。

それもこれも我ら大人の責任。うちのことだけや、よその子のことなどとはいってられない状況が、命に関わる出来事まで発展している。

未成年と大人

僕ら大人は彼ら彼女らをいかに守り、導けるのか。

それは何かを伝えることや、話を聞くことよりも、希望的な時間をいかに過ごせるかだとおもう。

にしても社会や大人への反発が成長に繋がることもある。

そうやって嫌な大人を見た時、「自分はぜってーこんなクソみたいな大人にはなりたくない」と思うだけでもいい。もともとみんなクソガキだった。大人になってからまだ気付けない人もいるだけで、嫌ならそうならなければいい。いかした大人も沢山いるだから。

けどもしそういう大人に出合えなかった時は、過去の名作を見て自分を奮い立たせるのも悪くない。

金曜ドラマ未成年

正直この回は更新するのに時間がかかった。単純に最近忙しいというのもあるが、簡単に話が閉じれないからだ。

だから、思いついた。大事な想いと共に、、、

僕が中学生の時に憧れて病まなかったドラマ「未成年」の名シーンで締めくくりたい。

「俺はずっと考えてたんだ。
俺たちはなぜ生まれ、なぜ死ぬのか…
けどいくら考えてもちっとも答えなんか出やしねぇ
けど俺たちはいつも何かを考える
花や木や虫たちはそんなことを考えたりはしない
花はただそこに咲いてるだけだ
ただ無心に精一杯咲いて、いつかは何も言わずに枯れていく
俺はそんな花が大好きだ

永遠じゃないから、いとおしく思って大事に水をやる
俺たちも永遠じゃない
やがては誰もが死んじまう
ただ花と違うのは考えることだ
もっと沢山の栄養を吸収したい
もっと太陽の光を浴びたい
できれば一人で独占したい

嵐が来て他人が流されても、同情はするが助けることはない
俺たちは同情が好きだ
俺たちは他人の不幸が好きだ
俺たちはいつもいつも自分を他人と比べている
いつもいつも小さな不満がある
孤独で、自分の無力を嘆いている!

…もうそんな生き方は辞めよう
初めからやり直すんだ
ただ自分の足元と空を見つめるだけでいい
ただそこに咲いている花みたいに…

俺自身も比べられてきた
けど俺自身も友達のことを比べていたんだ
知らない間に…そいつに同情して
そいつを…友達なのに、デクを…
あいつは許してくれた
だから俺も初めからやり直すんだ
あんな事件を起こした俺でもやり直せる

俺の愛する人が教えてくれた
ただ精一杯そこに咲いていた彼女
人間の価値を測るメジャーは、どこにも…どこにもないってことさ

頭のデキや、体のデキで簡単に測ろうとする社会があるなら、その社会を拒絶しろ!
俺たちを比べるすべての奴らを黙らせろ!
お前ら自分が無力だとシラけるな!

矛盾を感じて、怒りを感じて、言葉に出してNOって言いたい時
俺は、俺のダチは、みんな一緒に付き合うぜ」

今でもこれは、僕の座右の銘だ。

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