東→京→都

この間24歳から慣れ親しんだ東京生活もいよいよ来月まで。

早稲田、練馬、新宿、練馬、調布。この13年で6回は引っ越しを繰り返したが、船以外はずっと東京勤務だった。それには僕自身の東京でしかできないこととしてのこだわりがあったから。

そして今、その東京からおかんの田舎である京都へ引っ越しの準備をようやく始めようとしている。

考えてみれば、ようやく感慨深いものになってきた。

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東京でしかできないこと

とにかくここはイベントも多ければ済んでいる人が多い。毎日どこかしらで誰かと何かに行く。世界中の料理が集まり、娯楽も大体あって、会いたい人にもすぐに会いに行くことが出来る。そんなある程度のことを自由に出来たことももうお別れ。

かといって全てがここにある訳じゃない。自然も落ち着ける場所も、海だって満足に見れなければ雪山もユニバもない。

また、逆にやりたいことがない人にとっては地獄だと思う。家賃も高ければコミュニケーション能力の低い日本特有な人の嫌なところも多く見る。

それでもここにこだわったのは世界を広めたかったからだ。

いつも本拠地は人と会いやすい夜の街、新宿。タイヨウや裸足の芝生が気持ちいい新宿御苑もいいが、イベントや出会いも実にたくさんの学びをもらった。次に渋谷、池袋、上野もお世話になった。東京タワーの下でパレスチナのデモを行ったりもしたが、ハロウィンでは海外のように街が踊る六本木。大自然溢れる高尾山に恋の街八王子。そして新撰組局長近藤勇や敬愛するドリアン助川さんゆかりの地である調布。行きつけの高円寺の人生相談バーや十条のパレスチナレストラン。

おかげで尊敬する著名人との出会いや対談、志ある人らとのコミュニティ構築や夜回りまで出来た。ここには日本中のおもしろい人たちが集まり、興味深いことに出くわすには最適だった。

一方、だからこそよそを知らない。違う視点から見れば偏った狭い世界に陥ることだってある。だから今、かねてからの憧れの都である京都の上洛したいと引き寄せられているのかもしれない。

ぼくと京都

物心ついたときから京都に足を運んでいた。母親の実家が京都とはいえ、その田舎は市内から3時間も離れた北にある丹後半島の海のそば。店という店が一つもない山に囲まれた小さな村で、祖父が海の家をやっていたので夏には毎年出向いていた。

超ローカル線、丹後鉄道と僕が育った海

ここでのフロー体験は、今に繋がる海にまつわる話が多い。日が暮れるまでかごいっぱいに夢中に集めた草むらのバッタや虫たち。フナムシをよけながら必死で兄貴について行こうと飛び回った山と海の境目のいわば。アドバルーンが揺れる電車で向かったデパートの屋上。毎日たくさんの親戚のおにーおねーに囲まれてた庭の広いヤモリが張り付く古民家。夏の時期に集まる若者グループ。そんな大人たちを見ていてわくわくしていたはずの未来。

4年前、仕事に疲れて20年後に訪れた時に知った日本海最大の海軍港である事実。海賊として戻ってこれない若者のいない街。15歳の時、初めて一人旅した京都市内。ちょうどビーチボーイズが放映されていた16歳の時、兄貴と初めて語った人生相談。大雪に埋まる寒い海。少し北へ向かうと日本三景天橋立や海上集落もある。そんな場所から若者が目指す場所、京の都。

世界への野望を育ててくれた浜。

この憧れの門をようやくくぐる気になったのは歳のせいか、新しい世界を見たかったから。大阪への転勤で広がる発掘も大いにあるだろう。幕末の動乱の歴史が染み込む土地。しかも何にも準備してないから急いでやる。

いつも会えていたメンバーにはなかなか会えなくなるけど、会えなかった仲間との時間が出来る。そしてそれ以外の知らない世界にも。

新世界への挑戦

来月東京を去る。幕末で言う上洛(じょうらく)。140年前、身分もない若者たちはこれからの世界と戦うため、人生を賭けて京の都に歩いた。そこでたくさんの出会いがあった。価値観も情勢も日々変わっていく。それまで全く教わってこなかったことをもとに、どんどん知りたくなることが増え、いつの間にか興味の無かったマツリゴトにまで首を出し、当時の常識の世界をひっくり返した。刀や身分制度や藩が無くなり、その70年後には第二次世界大戦で軍国主義が滅び、憲法が出来て戦争を放棄した。そしてその70年後である今はありとあらゆるところで常識が覆される革命が同時多発的に起こっている。通貨や仕事スタイル、夢やニーズまで。同時に起こりまくっている社会問題に対して立ち向かう大人たち。そこの渦にもっと入りたい。

むしろ東京や京都などにこだわらず、執着をどんどん捨てられるような人生にシフトするために。これからも自分も含めて壊し続けるために学ぶことを止めたくない。考えても見なかった新しい価値観と選択肢を求めて新たな時代の船を出す。

自分をはじめ、誰にもやりたいことからはぶれてほしくないか。

今後もこういう規格外の出会いを求めて

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