音楽でも何でも、世界を変える方法

インプット×アウトプット

CHO-1さん主催のテノヒラフェスオンラインで出演者の皆さんと。

先日、オンラインとオフラインのイベントが行われた。

僕も登壇者・企画者として少しだけお話をさせてもらったオンラインフェスでのテーマは「40代でもやりたいことを続けていられるコツ」。様々な活動家やアーティストがやりたいように生きる志を語り合った。そして月一京都の行きつけのBARで行っているGREAT LUCK UNIVERSITYでは最高のゲストを迎え、音楽の可能性を再発見した。

やっぱ音楽っていいよね。

 

めちゃ面白かった半日イベント「テノヒラフェス」。世の中にはまだまだ面白い活動家やアーティストがいるのだ。

音楽が変えた日常

中学生の時はX JAPANに、高校の時は叫ぶ詩人の会に救われたこの命。その他Plastic Tree、マキシマム ザ ホルモン、BiSHなど、僕の中で音楽は人生において欠かせない支えとなる。もしくは絵画や映画などでもその世界と愛を知っては感じ、多くの人々がそうやって名作と共に生きていることだろう。

僕が若かりし頃、この腐った社会に少しでも風穴を開けたくて始めたVISUAL ROCK。困難で世界は変えられるわけないと、あの時はどちらかといったら自己治癒のためにやっていたようにも思う。世界を壊すために始めたものが自分を守るために変わっていた。

それでもこの世界では各個人に留まらず、その国の日常すら変えてきた音楽がある。

本気でベトナム戦争を止めようとしたジョン・レノンやボブ・ディラン、黒人差別撤廃を求めた公民権運動ではキング牧師と共に立ち上がったPPMのピーター・ヤーロウ、東欧革命下の投獄された歌姫たち、アパルトヘイト政権を跳ねのけた人々のアマンドラ、世界中の子どもたちに支援をし続けたマイケル・ジャクソン、アフリカを中心に貧困国に支援し続けるU2ボノ。そして奴隷と貧困、内戦の歴史に終止符を打ったラスタファリズムではボブ・マーリーだ。

ある男の叫び

先日のイベント打ち合わせで初めて知ったことだが、この男はまさに事実上音楽で戦争を止めたレゲエの神様ボブ・マーリー。その活躍はドキュメンタリー映画「ルールオブレジェンド」でも描かれているように、内戦中のジャマイカで一時休戦してまでライブを見たかった国民は、敵同士がにらみ合う会場で両軍リーダーを呼び込んだボブにより握手をさせられてしまう。この時出来た言葉が「ONE LOVE」らしいが、とにかくこれが半端じゃない音楽の可能性を見せてくれた。

紛争中の両軍リーダーをステージに上げてのボブマーリーは事実上音楽で戦争を止めた。

実際音楽は時として、世界を変えてきた。それこそこれらは人々の力の象徴なのかもしれない。

昨日まで殺しあっていても、誰かが許すことで立つ絶つことが出来る報復の連鎖バッドスパイラル。「すべては一つ」ならそもそも敵・味方もない。そして良い悪いも、正義も悪も、正解も不正解すらない。そんな世界を実現できる音楽も、それに共鳴して動ける人々もはやっぱりすごい。

ある男の叫び2

そんな中で今年三回目のイベントを一緒に創れたのがFUNKISTの西郷さんだ。

FUNKIST 染谷西郷 「音楽で世界を変える」 | hummel Official Web Site
V・ファーレン長崎のサポーターソング『V-ROAD』を歌う「FUNKIST」のボーカル染谷西郷さんは、20才の頃より毎夏沖縄や広島、長崎を訪れている。今年は、6月23日、沖縄慰霊の日に糸満市摩文仁の平和祈念公園を訪れ、8月6日は広島で、8月9日には長崎でピーストーク&ライブを行った。8月9日、長崎原爆の日に、ライブ前の...

兎に角彼の歌もMCもすごい。人々の心に直接語り掛ける普遍的な愛を持っている。世界で起きていることを丁寧に伝え、その情熱をROCKにぶつける。しっかり言葉を選んで、どんな場所でも、光を信じて歌う。

これだけの愛があるからこそその場に来た人に光を与えられるんだろうなぁ。そしてこういう人の近くにいる周りの人もまた温かい。ここに集いし人らと分かり合える空間があるから、ぜひともこの人といつものあの場所でイベントがしたかったのだ。みんなにもこの愛と世界の希望を感じてもらいたくて。

彼は結論から入った。「音楽は世界を変えられると思ってる」。

この言葉の重みはずっしりと深く、何より説得力があったのは彼の生き方そのものを象徴するからだろう。それに呼応する客席も、そこにはもはや境界線なんてなかった。この人の凄いところはここで、LIVEだろうがオンラインだろうがTALKであってもこれが出来る。そしてそれを人に伝染させられる波動の持ち主。そしてまた京都西院の小さなBARに、愛がいくつも咲いたのだった。

それは彼を目標として崇拝する企画者のTAKAでなくても羨み、憧れる素敵な時間だった。これもまた音楽の力。歴史を知ればそこに証明されているもの。そしてその意志を受け継ぎ歌う西郷さんがそこにいるから大きな影響を与えることが出来る。ここに呼びたかったけど来なかった仲間にこそ聴かせたかった時間だが、それは致し方あるまい。間違いなく大事なものをつかんでいる仲間もしっかりいるのだ。

世界が変わったと思う瞬間

それぞれが感じてきた世界が変わったと想う瞬間をシェアした。心温まるエピソードにじんわり来たが、実際に世界が変わる瞬間というものにいくつか立ち会った。

911NY同時テロや311東日本大震災、そして2020コロナ。テロや災害・伝染病ももちろんそうだが、僕にとっては2011年東日本大震災直前の「アラブの春」もまたそうだった。

数十年も言論の自由すらなかった独裁を経て、エジプトはカイロのタハリール広場で何十万人の人々が喚起の笑顔に満ち溢れていたニュースを見たとき「世界は本当に変われるんだ」と涙した。決して悪いことだけじゃない。挙げればきりがないほど、人々は自らの過ちをアートな表現を使ってまで報いてきた伝説は語りつくせない。

永遠にも続くと絶望してしまう戦争の終焉。いまだに続く知られざる戦争も多いが、奴隷解放、黒人・部落・クルド・在日・セクマイ・ハンセン病やあらゆる障害などにも代表される世界中の差別はまだまだ根付いている。それでも人々は自由を夢見て歌う一方、自由の使い方がわからず歌うことを諦める国もある。ここもそうかもしれない。それでも歌は止まない。決して途絶えることが出来ない。

90年代の東欧革命時、チェコの広場ではこれまで投獄されていた歌姫の解放により、独裁は終わったのだと人々は涙して雪の降る中手袋を取り、高々とvサインを天高く掲げたという。

自由の象徴であり、心の叫びでもあり、愛ある喜びを表す歌は、これからも人々によって響かされ、世界を変えていくことだろう。

僕もここの大事な人たちと共に、これからも謳っていきたい。

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