有り難いことにここ最近色んなところでトークライブや授業のお声かけをいただいている。それは組織と言うよりも個人で繋がってきたからこそ、そういうかたちで呼んでもらえるように変化してきたことを感じる。
結局依頼内容は知られざる世界や命の使い方、身の回りの可能性についてなのだが、仕事とは関係ないこういうテーマに集まってこられる大人とは本当に魅力的な人が多い。
大阪勉強会にて武田先生による「世界と日本の多様な教育」の授業
大人の学校
「大人の学校」の授業。真剣にスライドを見てくれる20代半ばから30半ばの生徒さん方。
なんばで関西の熱い若者が集う居酒屋「御縁屋」梅ちゃん発信の「大人の学校」。
一年を通して毎月何人かの講師を呼び、テーマごとに1DAY授業があるがこれが船内企画並みに面白い。これから生きていく上で必要なこと。「自分を知る」「SNS影響」「恋愛」「お金」「心理」「健康」「命」「国際問題」などそれに特化した仲間を繋いで学びの場を創っている。そんな中、この一年最後の授業テーマ「命と平和」の講師として呼んでいただいた。
兎に角ここで驚いたのは20代半ばから30代半ばの社会人の皆さんが制服を着て参加する意識の高さだった。そしてその聴く姿勢は、学校の授業とはまるで違う集中力と好奇心を感じた。こういう場所での話は本当にやりやすい。その姿勢や視線からこちらがどんどん引き出されていくのを感じる。
今回僕が授業で話したのは「世界中の人たちの夢」「難民キャンプでの現実」「世界との接点と加担」「夜回り人生相談」「自殺問題」「これからの時代」「日本が全然平和じゃないこと」。特に今まで講師陣に僕のようなNGO活動家はいなかったらしく、みな興味津々に聴いてもらえた。質問も非常にいいものが行き交い、あっという間に二限目が終わった。
何よりも奇遇なのは僕らの船の過去乗船者がこの狭い空間で二人もいたことだ。下船後も行動を止めない人とはいずれ繋がり返すことが出来る。
授業が終ってまだ一週間もたってないが、既に生徒さん二人が職場まで出向いてきてくれた。
そう、大事なのは聴きっぱなしで終わらず、次へ繋げること。最近はそんな出会いも多く、近い将来うちの勉強会でも前に立って欲しい先生も生徒も沢山で会えたきっかけになった。
京都の大人は熱い
大阪だけでなく京都も負けていない。
休日は様々なイベントで溢れる京都でも学びの意欲たっぷりな人らに会える。こういう人たちは色んなところで自己投資の学びを得ているから様々な事への関心や意識が高く、共通の興味関心もすぐに繋がる。
同志「京恋」琉ちゃんによる最強の晩ご飯。ここでのみ、酒を飲む。
なにより、大人になってからの仲間は格別だ。なにより仲良くなってからはそれぞれが親身になり、損得抜きでつきあえる。これはまた旧友や同僚ともまた少し違った感じでおもしろい。
まったく考えたことの無かった視野の話も同時に聞けたりもするから互いに学び会える空間が出来る。
そんなことをやっているとそれぞれがニーズのあった場所に引き寄せられ、共通の友人を介して、またどこかの舞台に立つといった感じだ。
この間京都に来てから何かと共に動くようになったBASEでも、代表のTAKAと対談形式で登壇させてもらった。テーマは「パレスチナ」。得意中の得意な問題を、これから中東に行きたいと言っていたGreen WorldのTAKAと2時間近く伝えさせてもらった。
会場の半分はこっち来てからであった新たな仲間、半分はハジメマシテの方々だったが、質問や反応も多く、分け隔て無く混ざり合えたような気がする。ここでも知識ゼロに対してその聴く姿勢の高さに驚かされた。やはりその空間は誰がいるかによって大きく変わる。
この世界を創ってるのは多くの大人たち
この世界を創ってるのは一握りの権力者や金持ちと、多くの大人たち。
家族も、学校も、職場も、今までそこにいる大人たちはどんなことを受け継いできたのか。
だから一人ひとりの大人が頭が固かったり、情熱も何もなく諦めがちになってしまえば、世界は後退していく。時代は常に進んでいる。10年前では常識外だったことが今では当たり前に行われていたり、今までのやり方は通用しなくなる。それでも受け継がれなくてもいいクソみたいなシキタリは未だに終わることがない。いじめ、偏見、差別、無関心、戦争。
子どもをみればその国が分かるとよくいったものだ。
それでも声を上げ続けた人たちはいる。それでも止まらない世界や風潮もある。それでも少しづつでも前進している気がするのは僕の周りに素敵な人たちが沢山いるからかも知れない。
だからもっと知りたいし、シェアしたい。違う考えの人ばかりだから、そんな空間を創りたい仲間で溢れていることに感謝する。
トークライブ前に心も胃袋も満たしてくれたTAKAんちの前でとれた広島牡蠣丼!@西院BASE
これからの時代一番大事なのは偏り無く広がる人の繋がり
結局その情報はどこから来るのか。新聞でもネットでもない。いつも信頼できる情報は近くの大人からもらうものだ。そこからパスワードのように拾ったキーワードを自分なりに深めていく。
結局どんな媒体や機関や場所でもない。どんな広さで、どこまでの深さで、愛を注げる人間関係があるのかによって今は無限に広がっていく。だからいくら大事だったとしても、もっと家族や同僚に縛られずに求めたらいいのに。まさに僕自身がそうだが、むしろ沢山のものに出逢ってこそ、今の家族や職場を幸せに感じることはよくある。そればかり見ていても善し悪しはわからなくなるものなのではないか。
この出会いによって知の好奇心は想像も出来なかったところまで連れて行ってくれるかも知れない。もしくは自分のこだわりの選択のせいで、いつまでも「望む今」が手に入らなかったのかも知れない。
そしてなにより、大人こそ楽しんで生きていてほしい。
ゆくゆくはそれこそが子どもたちの憧れの未来になるんだから。
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