冷たい風が吹き付ける白い朝。
今日もこの国はいつも通りに平和を装い
暗闇で両膝抱えて闇を見つめる人が、なんとか今を生き抜く。
死んだツラした人掻き分け、「誰にも会いたくない」と誰かを求める。
いつの時代でも灯りの数以上の人生が、揺らめきながらも人の上に灯っている。
ほんとは同じ事の繰り返しなんかではない日常、
マニュアルも答もないこの海の上、何をすれば何が変わる?
選びたい放題に見える退屈な構図を前に、どこに向かって何を求める?
どれだけ食べても味が変わらないのは、プロの仕業だからだろうか
それでも目の前の人間一人で全てが変わる魔法の言葉
もしこの世界全土に響き渡らすことのできる貝殻があったら何を叫ぶ?
手首の線、鉄の雨、線路に残った血痕、机の落書き、政府の横暴、奪われた土地、金に群がる自然破壊、鏡の前のやつれた自分、瓦礫の街、人が人を追い詰める社会。
伝えたい事なんて止まらない。
知りたいことが後ろから煽るから、振り返らずにその手を伸ばす
国が学ぶことを覚えることができるなら、繰り返す事なき無念の命はなくせるのに
「国とは人」だって言うのなら、僕はそんなことを響かせる人になりたい
この人生は誰に言われるまでもなく僕らが選ぶ
バカだと思うなら歴史を見て欲しい。
もしやり直せるならいつ、どこに戻って何がやりたい?
どんな自分に。どんな世界に。
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