灰谷健次郎さんの名著「ガリバーの船出」で出てくるホームレスのおっさんがいう「誰でもの世界」では、特別な人なんていない。お金もってようが有名だろうが関係ない。
すごい人がどうとかではない。あくまでそこには出会いが積み重なった上での人間関係やこれまでの言動がそこに問われている。
出会いに関して、海に出たあの日から本当に僕は恵まれている。
ガキの頃から尊敬している人
かっこいい大人はいる。有名無名限らず、表っツラだけで裏ではグチグチいってる小さい人もいれば、人間くさいほどにまっすぐ、試行錯誤しながら勝負している人だっている。それは自分の行動次第と言い続けてきたが、自分の甘さに気付かせてくれるのは、何も間違いない大人だけではない。毎日顔を合わせている同僚かもしれないし、たまに地元に帰ったときに言われる友人の言葉なのかもしれない。
誰でも区別なく、自分が向き合わなきゃいけない指摘をくれるのは、好き嫌いを通り越して色んな視点から来るものに敏感でいたいものだ。
うちの生徒(今は同僚)が創ったハードロッククラブハウスサンドランチ
僕自身、憧れの人と当たり前のように会う機会が多くなった中で、はっとさせられる夜があった。
あるすてきなお店のテーブルで、特に言動を大事にする方々と一緒になり、不意に出たこちらの言葉から意味する本質を指摘されて初めて気付くことが多かった。たとえば想いを伝えたい人に対して「熱い」という言葉は使わないでほしいと。僕からしてみたらそれはほめ言葉以外のものではなかったが、そうでない人もいるという。ましてや僕が贈った言葉に対しての物議だったので恥ずかしくもあり、改めて想いを伝えることの難しさも教えてもらった。
そしてなりふり。「若いときは革ジャンとか自分のアピールしたいものは多くつけたがる。だけどそれは年をとってから後悔する」と、まさに僕が影響された人に言われた言葉は自分のこだわりをあっさり変えてしまうほどに大きい。それが持ち味とばかり考えていたのは十年前からの話。変わらない自分と変わらなければならない自分。この世でいちばん尊敬する大人の影響力は笑ってしまうほど強い。自分はないのかと逆にもっと笑われそうだが、すぐに辞めようと思った【笑
自分が他人のために出来ること
「キミがこの社会でしたいことはなんなんだ?」。
改めて問われて一瞬止まった質問。
自殺「撲滅」という言葉も嫌いらしいので、そこでもまた一つ気付かせてもらったが、どこまで酔っぱらってるか本当にわからない瞬間だった。少なくともようやくファンとの関係が崩れた瞬間にも想えた。現にその後朝までコースを蹴り(お腹も胸もいっぱいだったため)同じ私鉄線に乗り換えた車内でも距離を近づけてもらえたのを感じた。
翌日昨日のお礼を含めたメールで返ってきた宿題がこれだった。
「自分が他人のためにできることを書き出してごらん」
上記の問いにも通じることだと思い、考えてみた。
その結果→▼表っツラではなく人の話を聴くこと▼人に世界を伝える▼人と人(や新しい世界)を繋げる▼何かに挑戦したい人の勝負につきあうこと▼マイノリティ文化の普及▼人が語る中でのファシリテート▼世界を学ぶ企画を創ること▼これからの自分たちの話をする場を創ること▼歌をうたうこと▼ギターやベースで音楽を奏でること▼お薦めのものをシェアする▼仲間をつくること▼絵を描く▼ご飯をつくる▼抱きしめること
書いてみて思ったけど、あの頃からかわんねーなぁ↓↓
けどまあこれが今の自分。これを今後、どう活かしていくのか・・・。
執着を捨てた分だけ、欲しいものが手に入る。革命の基本は自分から。
また新たなページがめくられた気がした。
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